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2007年02月07日
老人ホームにおけるさまざまなリスクについて
■ 老人ホームにおけるリスク
・ 入居中の事故・トラブル
入居者のトラブルで、最も多いものは、入居者の転倒による骨折や、インフルエンザなどの感染などによるものです。高齢者は身体機能が大きく低下していますから、転倒・骨折しやすく、風邪や感染症にもかかりやすくなっています。
特に、入居されて間もなく転倒・骨折された場合など、『安心して入居させたのに』と思われるかもしれませんが、転倒されたり風邪をひかれたりという、高齢者が一般的な生活を行う上でのリスクは、有料老人ホームに入居しても自宅で生活していても大きくは変わりません。
ただし、このような事故の可能性や、転倒などの事故を減らすためにどのような対応をしているのか、また、発生した事故に対する対応力は、有料老人ホームによって大きな差があるようです。
・ 他の入居者とのトラブル
ご家族や入居される方の多くが、入居前の心配事として『他の入居者との人間関係』を挙げられます。有料老人ホームは個室ですが、食事や入浴時など他の入居者とのかかわりが多くなります。新しい出会いや友達もできるという良い面もありますが、同時にいじめや他の入居者に溶け込めない等、人間関係のトラブルについての報告もされています。特に、軽度の要介護高齢者間のトラブルが多いようです。
最近の有料老人ホームでは、ユニットケアと言って、10人程度の小規模の単位で食事やケアを受けるというスタイルのものが増えてきていますが、この中の関係でトラブルが起これば、楽しい生活は送れません。すべての入居者と100%良い関係であるということは難しいかもしれませんが、人間関係のトラブルについてどのような対応がされるのか、有料老人ホームによって、その対応は大きく分かれるようです。
・ 退居に関するトラブル
この途中退居に関するものも、トラブルになる可能性が高いものの一つです。家族や入居者は『終身介護』の有料老人ホームに入居すれば、何があっても一生そこで生活できるものだと考えておられる方が多いのですが、長期入院や認知症(痴呆)、他の入居者とのトラブル等で、有料老人ホーム内で介護を行うことが難しいと判断された場合、退居を求められることもあります。
例えば、長期入院でも『1ヵ月以上の入院は退居』『3ヶ月以上の入院は退居』と決められている場合もありますし、『ご家族等と相談して決める』とされているものもあります。ただ、1ヵ月程度で退居を求められ、退院後に行く場所がなくなるということでは、入居者も家族も困ってしまいますし、『トラブルが多いので退居してください』と急に言われても納得できるものではありません。
入院やトラブル、認知症など、どのような場合に退居を求められるのか、その決定はどのように決めるのか、その後のサポートはしてもらえるのか等、契約ですから、事前にしっかり確認することが必要です。
・ 契約に対するトラブル
入居時の説明と実際のサービス内容が違うとというトラブルは、『スタッフ数が足りていない』『入浴回数が足りない』といった、明らかに契約違反だと思われるものから、『説明された以外の費用がかかる』といった金銭にかかるもの、『食事がまずい』『部屋が汚い』といった、サービス提供上に問題まで多岐に渡ります。
残念ながら、『有料老人ホーム事業は利益率が高い』『高齢者が増えるから簡単に儲けられる』といったイメージだけで、安易に参入している事業所も少数ですが見受けられ、入居者を確保するために、細かな問題については曖昧に説明している有料老人ホームもあるようです。
多くの家族は、入居後は、『入居している親(入居者)が嫌な思いをしないだろうか』『退居を求められたらどうしよう』と、クレームや意見をはっきりと言えないことが多いようです。明らかな法令・契約違反の場合は、しっかりとした証拠を持って有料老人ホーム側と戦うことや、行政にも届け出ることも必要です。
またそこまでではなくてもサービスへの不満や、要望事項などは、普段からホーム側に伝えることが大切です。しかし、それ以前に、事前チェック見学を行い、説明を聞いて細かな疑問点まで確認すれば、多くのトラブルは回避できるはずです。入居後に嫌な思いをしなくて良いように、しっかりチェックしましょう。
・ 有料老人ホームの倒産
有料老人ホームの最大のリスクは、運営会社の倒産です。特別養護老人ホームなどの福祉施設は、事業が倒産してサービスが途中で受けられなくなるということはありませんが、有料老人ホームは株式会社等の民間企業が多いことから、経営が悪化し、運営会社が倒産すれば、サービスが受けられなくなります。それは、金銭的な問題だけでなく、生活の基礎がなくなるので大変大きな問題です。
残念ながら、今後は経営が困難になる有料老人ホームも増えてくるでしょう。倒産すれば入居者や家族に対してのダメージは計り知れません。入居者は集まっているか(入居率)、経営情報の開示はされているか、経営リスクにどのように対応しているか等、念を入れてチェックすることが必要です。
ほとんどの有料老人ホームは適正な運営をされていますが、トラブルの多いところや、少数ながら悪徳な業者も存在するのは事実です。
有料老人ホームの選択は、民間企業との一般契約です。後で、こんなはずではなかったと泣かないように、そのリスクを頭に入れて、有料老人ホームの選択を進めて行きましょう。
投稿者: 日時: 2007年02月07日 12:11 | パーマリンク |TOPページへ ▲画面上へ
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